オーバーヒート
オーバーヒートは、エンジンの発熱量が高くなり、ラジエターの冷却水が加熱してしまうことです。そのままにしておくと、クーラントが噴き出てエンジンが壊れてしまいます。
水温計の指針がCとHの中間を指していれば正常ですが、H側に近づいていたら、オーバーヒートの危険性があります。
1.エンジンの回転を上げる
エンジンの負担を下げるために、ギアを一段落として、エンジンの回転をあげます。 軽い状態なら、これで下がってきます。
2.エアコンをOFFにする
エアコンもエンジンの負担の大きいのでOFFにして、ヒーターを最大にかけると効果的です。
1.車を止める
エンジンはかけたままで、安全な場所に車を止めて、ボンネットを開け風通しをよくします。
2.水温が下がるのを待つ
エンジンの回転を1500に維持して水温が下がるのを待ちます。水温が標準まで下がったらエンジンを止めます。
3.水を補充する
ラジエターキャップにウェスをかぶせてキャップを外します。
中からクーラントが噴出する恐れがあるので、必ずウェスをかぶせてゆっくりあけましょう。
水を補充してから走行します。
ラジエターキャップとは?
「ラジエター キャップ」は、加圧密封機能のついたラジエターの蓋です。
ラジエター内の冷却水の温度が上がるとラジエター内の圧力が上昇し、冷却水の温度が下がると圧力が下降します。
圧力の大きな変化によりキャップが破損する怖れがあるのため、キャップにプレッシャーバルブ(加圧弁)と
バキュームバルブ(負圧弁)が取り付けられていて圧力調節を行います。
圧力が規定以上になると、冷却水はプレッシャーバルブからリザーブタンクに流れ出し、圧力が規定以下になると
リザーブタンクの冷却水は大気圧におされてバキュームバルブからラジエター本体の中に流れ込む仕組みになっています。
他にも、フロントグリルの目詰まり、ラジエターホースの破裂などの原因も考えられますので、チェックしてみましょう。